クロノス
1月組 2月組 3月組 4月組 5月組 6月組
7月組 8月組 9月組 10月組 11月組 12月組
クロノス:
お邪魔します……アスモデウスは、
ここに来た神魔の中では最も最初に
来た一人……だったのよね?
ホワイトファング:
お疲れ様です、二人とも。
……そうですね、ずいぶん昔の事の
ように思えますけれど、時間だけで言うと
比較的最近……ではあります。
リヴァイアサンが実は同時期に来ていた
のがわかったのは、その後ですし。
アスモデウス:
あらかじめ他の神魔がいるという事が
わかっていれば、最初から楽ができた
と思うのですけれど……。
来たばかりの頃は、とりあえず気さくに
世界征服でもしておこうかなって。
クロノス:
気さくにって……スナック菓子を
食べるみたいに簡単に言うけど、
それって、もしや本気で考えてたの?
ホワイトファンス:
アレは……本気でしたよね?
アスモデウス:
ええ、あの時はそう……この世界の事を
何もわかっていなかったとき。
ぶつかると痛いとか、怒鳴られると
怖いとか、そういう事を知らなかった
黄金の時間……。
アスモデウス:
結局、元の場所とあんまり変わらない
事に気づいたので華麗に転身しましたの。
そう、世界の支配者候補から、世界の
支配されるみんなの大悪魔として!
クロノス:
……ああ、うん。
ちょっと言ってることがわからないわ。
何かすごいことを聞いたような気がする
けれど、理解を拒むって言うか。
ホワイトファング:
心中お察しします。
わたしもそうでしたので。
クロノス:
ふふ……私以外の神魔の皆も、色々な
事を経験して今ここにいるんだな。
なんだか……訳のわからない事ばかり
ではあるけれど、安心した。
ホワイトファング:
……そうですね。
わたし達アルマも、みんな大小
さまざまな事件を起こしながら
人間の世界に入ってきたんだと
思います。
ホワイトファング:
わたしも、最初は人に溶け込めなくて
シナモンに助けられてばかりだったし。
……人も、アルマも、神魔も、そこは
多分、変わらないんじゃないかって。
クロノス:
お疲れ様。
そう言えば、気になっていたのだけど
シナモンたちは元はモンスター……。
なんだよ、ね?
それが、人の姿を得た、と。
ワルキューレ:
実体がない私たちが珍しがるような
事とは思えないけれど……この世界に
長くいる貴方からすると、何か興味が
ある事なのかしら?
シナモン:
うん、そうだよ?
あまり人前で変身しないようには
してるけど、ボク達はアルマって言う
種族……じゃないよね、あり方って
言えばいいのかな。そういう物みたい。
クロノス:
[PC名]、これは……。
うん、やはりこの数年で発生している
現象なのだな?
クロノス:
世界を覆う障壁の変化といい、
それを補うような何らかの力……。
「想いの力」といったか、それが
世界に満たされたことで結果的に
憑依のリスクもおそらくは無くなった。
奇妙なバランスの上に、この世界は
保たれているようだ……。
ワルキューレ:
この世界は、いつ壊れてもおかしく
ない……なんて、リヴァイアサンも
言っていたわね、それは事実だったと
分かってはいるけれど、あのクジラ
以外に危険な要因なんてあるの?
シナモン:
あ、あれだけでもう十分!
二度と来ないでほしいよ〜。
クロノス:
滅ぼせたわけではない、だから、
またあれが来る可能性はある。
バハムートの件もあるし、あれは
一体だけではないこともわかって
いるのだし。
クロノス:
……この星には、私達もまだ知らない
「世界を守ろうとする力」があって、
それで維持できているのかもしれない。
もちろん、私達もその一端を担っている
可能性は非常に高いけどね。
シナモン:
……そうだね。
ボクも、人間が怖いと思うことはまだ
あるんだけど、滅びてしまえなんて
思ったことは一回もないし……。
ボク達が世界を救えたなんて、なんだか
すっごくワクワクする……よね。
クロノス:
お邪魔します……うっ、肉体派の
居場所……かな、ここ。
私無茶苦茶場違いな気がする。
ヤタガラス:
そうとも限らん。
肉体も大事だが、俺とてこの身体は
所詮借り物に過ぎんのだぞ?
それを鍛えるのは、心身をともに高め
一つの道を見出すためよ。
サイクロプス:
そうそう、あたしはよくわかんない
けど、師匠はお勉強とかも教えて
くれるんだよ?
クロノス:
それは、ちょっと意外……。
どんなことを教えているのか、
少し聞かせてもらっていいかな?
ヤタガラス:
ふむ……では端的に見せると、
「かっこいいポーズ」を練習する
事を教えたりもしている。
クロノス:
かっこいい……ポーズ……!?
サイクロプス:
かっこいいよ!!
ヤタガラス:
身体を自在にコントロールし、
己の望む形で止める能力。
他者からの見栄えを考え、表現する
能力、そしてカッコよさ。
それらを全て得るための修行でもある。
さぁ、お前もやってみるがいい。
クロノス:
えっ、えっ!?
私、そういうキャラじゃ……!?
クロノス:(モーション:決めポーズ)
ヤタガラス:
……なんだ、意外と行けるクチ
ではないか、さては爪を隠していたな?
クロノス:
お疲れさま……というべきかしら。
疲れているのだかいないのだか、
良くわかんないのよねこの二人……。
クリムゾンバウ:
気を遣われてんだか、失礼なんだか
わかんないその挨拶も正直どうかと
思うんだが?
リヴァイアサン:
前より遠慮がなくなって、
馴染んできたと前向きに考えよう。
リリムとクリムゾンバウはその辺
気にせずに会話できるからいいけど、
最初は大変だったんだよ?
クロノス:
正直に言えば、ボッチの生活が長すぎて
今でも何を喋ればいいのかわからない
時が実際にある……。
クリムゾンバウ:
いや、何を喋ればいいのかって
別にそんなルールねぇだろうに。
腹減ったーでも、飯食いに行こうぜ、
とかでもいいじゃんか。
リヴァイアサン:
察するに。今は小腹が減っていると。
そういう事かな?
クロノス:
え、リヴァイアサン。
今のはどういう事……?
クリムゾンバウ:
なるほど、その辺の推測が
慣れてないから苦手なんだな。
まぁ万能って訳じゃねーけど、今は
あたしが話の例として飯の話ばっか
してたから……。
クロノス:
そういう事か!
なんだその高度な推論機能は。
私はそんな高度のコミュニケーション
能力をかつて持っていたというのか?
リヴァイアサン:
[PC名]ちゃん、
これはなかなかポンコ……こほん。
前途多難だね、がんばれ♪
クロノス:
お疲れ様……、ここは落ち着くね。
うん。
イシス:
いらっしゃい、二人とも。
特に何かあるわけではないけれど、
ゆっくりしていってね?
バルーンピッグー:
なら、お茶の準備するぅ〜。
お茶とぉ、コーヒーとぉ、紅茶がある
けどどれがいいかなぁ?
クロノス:
えっと……ありがと。コーヒーを。
砂糖はいらない……ミルクは多めで。
[PC名]……君は?
イシス:
ふふっ、人とお話するのが苦手って
言ってたから、ちょっと心配してたけど
何の問題もなさそうだね♪
だって、人のことを気遣えるし
細かいことへのお礼も言ってる。
バルーンピッグー:
あ、そうだよね〜、ちょっとしたことで
ありがとうって言ってくれると、嬉しい
気分になるよぉ〜♪
はい、おまたせ。
クロノス:
……そう、かな。
わたしは、普通に振る舞えたり、
笑えたりしてるんだな。
クロノス:
それはきっと……自分で止めていた
時計の針が、また動き出したからだよ。
[PC名]や、ここにいる
みんなのおかげで……ね。
バルーンピッグー:
ウチたち、何かしたっけ……?
でも、そう言ってくれるのはちょっと
嬉しいかもだね。うん。
イシス:
それは、とっても素敵な事。
きっと、明日も続くから……、
その時は、また遊びに来てね♪
クロノス:
お邪魔するよ。
イザナミには、色々聞かせて欲しい
事があるんだけど……いいかな?
次元断層を自分で切り裂く、
その刀の解析を……いや、あるいは
刀ではなくて、君個人が持っている
能力なのかな?
イザナミ:
そう言われましても……御主は自らが
物を見て、考え、歩いて手にものを取る
理屈を解析するのですか?
鳥にはばたく理由を問うような物です。
フォックストロットB3:
……あー、確かに。
自分にドリルがあるのが当たり前で、
何故ドリルが回るのかを考えた
事はあまりありませんね。
クロノス:
ああ、なるほど……。
本人には当たり前すぎて、技術とか
理論ですらなく日常なのね。
とは言え、次元断層を迂闊に作るのは
危険だし……。
イザナミ:
作るというのは、正しくはありません。
もともと存在している隙間を、
少し広げているようなものです。
障子をあけるのと差はないですし、
壁に穴をあけるような事はしませんよ?
フォックストロットB3:
イザナミ殿は、元々礼儀正しい方では
ありますが……とりわけ、
クロノス殿にひあ
対応が丁寧に感じますね。
イザナミ:
[プレイヤー]様や
小さい子以外で言えば、ここの
普段の客人に雑な相手が多い、
という事は事実ですが……。
イザナミ:
妾に理解ができなくとも、我が主の
客人が真摯にこの世界の事を考えて
いるのは周知の事実。
真剣な相手には、それなりに真摯に
相手をするのが礼儀でしょう。
イザナミ:
それに……我が伴侶となるべきお方の
客人なのですよ?
失礼をするわけがないでしょうに。
フォックストロットB3:(エモーション:汗1)
……最後の一言がなければ、
もっと良かったと思います……。
ケルベロス:
あっ、お疲れ様です
クロノスさん!
今日はご一緒なんですね、
ようこそおいでくださいました♪
クロノス:
あ、うん。そこまで気を遣わないで
いいから……ポイズンジェルみたいに
気にしないでいてくれる方が、なんとなく
落ち着くというか……。
ポイズンジェル:
ああ、わかる。それわかる。
店に入った時に店員さんが妙に
フレンドリーでいっぱい話しかけてくる
あの瞬間。嫌ではないけど面倒。
ケルベロス:
そうなんですか?
私、そういう時は楽しくお喋りして
過ごしてますけど……。
クロノス:
お、同じ神魔なのになんという
コミュニケーション能力の格差……。
これが、次元の門番の実力?
ポイズンジェル:
次元も門番もかすりすらしないよね、
その能力に関しては……?
ケルベロス:
クロノスさんだって、
お喋りを楽しめばいいじゃないですか?
[プレイヤー]さんも
そう思いませんか?
ポイズンジェル:
ううっ、コミュニケーション強者の
輝きがまぶしい……。
クロノス:
そういう時は、私はもう
[プレイヤー]に
頼るしかない……。
頼らざるを得ない……。
クロノス:
なんだか、すごくいい匂いがする。
ねぇ、[プレイヤー]。
ここ、パン屋さんだっけ……?
スペルキャスター:
いらっしゃい、ませ……?
パン屋さん……じゃ、ないけど。
焼きたての、パンなら……ある、よ?
バフォメット:
いい所に来てくれたわね♪
スペルキャスターの新作が、
ちょうど出来上がったばっかりなの。
スペルキャスター:
……味見、して、みる?
[プレイヤー]、と……。
クロクロ、なら、
たべても……いいよ。
クロノス:
ふむ……えっ?
お人形……じゃない、パンなの!?
ちゃんと焼いてあるし、いい匂い……。
バフォメット:
綺麗に膨らんだのは半分くらい
なんだけど、味の方はどれも抜群よ♪
色々あるから、試してみてね。
スペルキャスター:
甘いのと……おそうざい……。
どっちも、はいってる……。
クロノス:
……うっ……。
うん……おいしい。
すごく……美味しいよ。
スペルキャスター:
クロクロ、
どうした、の?
泣いてる……?
バフォメット:
……何か、辛いことを思い出したり
してしまったのかしら?
クロノス:
……違う、違うんだ。
逆……その逆なの。
クロノス:
何気ない一日が始まって、
みんながここにいてくれて。
口にする食べ物がおいしくて……。
そんなことが、本当にあっていいなんて
今でも信じられなくって……。
バフォメット:
私も、こっちに来てから初めて
パン作りを習ったのよ。
体があって、人と触れ合えて、
美味しい物を食べる事ができる……。
それっと、ちょっとした奇跡よね?
クロノス:
うん……そうだね。
[プレイヤー]、ごめん。
情けない所を見せちゃったわね。
せっかくのおいしいパンだから、
あなたも食べなさいよ……ね?
クロノス:
お疲れ様……えっと、この二人は一体
どういう関係なんだ……?
カグヤ:
どういう、と言われましても。
私とモックーはここに来た時期が同じで
結果的にコンビを組んでいます。
……という説明では不足でしょうか?
モックー:
実は宿命のライバル、とか……。
そういう設定あった方がいい?
クロノス:
その。そんなドラマ的な物は
求めてないんだけど、なんだろう。
なにか共通点はあるのかなって。
来た時期が一緒、というのも
言われてみれば立派な理由だよね。
モックー:
……まぁ、共通点というのは
無くもない……けどね。
あんまりいい話じゃないけどさ。
カグヤ:
モックー、いいのですか?
その、貴女にとっては話して
楽しいことではないはずですが。
クロノス:
えっと?
なっ、なにか聞いちゃまずいことを
聞くとしているのか私は今!?
[プレイヤー]、どうしよう?
モックー:
……ここまで取り乱されると、
面白おかしく話すのも難しいよね。
なんかマジへこみしそうだから
今日はやめとくかー。
カグヤ:
そうですね……。
ただ、私もモックーも、人に作られた
存在であることは確かです。
カグヤ:
そういう意味では、そこまで心を
動かしてくれる相手であれば、
私達は信じる事ができる……。
きっと、モックーもそう思ってますよ。
クロノス:
……うん。
いつか、教えてもらえるよね。
取り乱さないよう心を鍛えないと……。
モックー:
やっぱ、どっかずれてるなぁ……。
(なんか適当言ってからかったら、
かなり面白いかも……)
クロノス:
お邪魔、します……。
わ、私なんかが入っていいのか?
ワイルドドラゴ:
いや、良いも悪いも
断る理由などありませんが……?
どうしました
クロノス殿?
リリム:
ほんとーに人付き合いが苦手……。
というか、慣れてないのね?
麒麟相手だったらあんなに
漫才みたいなことできるのに。
ワイルドドラゴ:
ああ、つまり人見知りという……。
クロノス:
じ、自慢じゃないけれど、
人目を避ける生活を続けているうちに
昔よりもさらに人の目線が苦手に
なっていったのよ。
クロノス:
注目されるとあわててしまって、
喋っていることが支離滅裂になったり
自分が何言ってるかすらわからなく
なったりして……。
クロノス:
今だって、かんぱにーの皆や
[プレイヤー]となら平気だが、
他の人と話すと……ううう。
リリム:
クロクロ、かなり長い間
一人暮らししてたんだよね……?
それでよく生きてこれたわね?
ワイルドドラゴ:
あまり言いたくはないですが
私もそう思います……。
クロノス:
いや、その。
時間の流れをある程度調整して
食事もお風呂も疲労も汚れも
最低限で済むようにして……。
クロノス:
もちろん、最低限の身の回りの事は
出来てる、出来てるけど……麒麟には
文明人として最低ギリギリのライン
だって言われた……。
リリム:
あー……まぁ、まったくできない
よりははるかにましだけど。
[プレイヤー]、責任重大ね。
ワイルドドラゴ:
クロノス殿の文化的な
生活を守る役目は、無事に
[プレイヤー]様に
引き継がれたと考えてよいでしょう。
いや、一安心です。
クロノス:
お疲れ様……。ダメだ、人に酔った。
改めて世界を見回すと、街中には
こんなにいっぱいの人がいるんだな。
全部を把握できなくて、くらくら
してきた……。
ゴーチン:
……いや、なんだその。
街で見かけたやつ全員の顔とか情報を
頭ン中にしまいこもうとか、そういう事
しようとしたりはしてないよな?
クロノス:
……いんや、やっとる。
クロノスはアホやから、
真面目に全部認識しようとして
やっとるに違いあらへん……。
クロノス:
アホ言うな!
でも、麒麟の言う通りそういう風に
するもんじゃないの……?
ゴーチン:
いや……ちょっと流石にそれは……。
[プレイヤー]、何とかして
やんなよ、あんたの相棒なんだからさ。
麒麟:
せやせや、喋ってもおらん奴を
全員毎回覚えなおすとか、無理やん。
クロノス:
だって、もしこの人が突然話しかけて
来たら、どうやって身を守ろうとか
考えるものじゃないのか?
ゴーチン:
話しかけられることから身を守るって、
一体どういう理屈だ……?
麒麟:
クロノスは
アホやなぁ……。
ええか、一回しか言わんで。
万能の解決方法や。
……[プレイヤー]に任す。
それだけでええんよ。
クロノス:
えっ!?
だって、悪いし……。いい、の?
そんなことまで頼ってしまって……。
その、すまない。
ゴーチン:
あー……うん。
惚気られてる方がまだ安心だ。
クロノス:
えっと、なんだその。
お邪魔、します。
……でいいのか?
バハムート:
ほう、珍しい客人……ではあるが、
一時は同じ場所にいたのだ、そこまで
気を遣わんでもいいだろうに。
コッコー:
そうですよ、ご実家みたいな感じで
くつろいでくれていいんですよ?
クロノス:
いや、その。
元々、他人とそんなに頻繁に会話を
するわけじゃなかったから……。
今だって、[プレイヤー]
以外にそんなに……。
クロノス:
なので、こういう時に何を話題に
すればいいのか……ええと、天気?
バハムート:
ここは屋根の下だから、あまりそれは
話題に合うかわからんな。
気温や過ごしやすさなどはあるかも
しれんが……その話題、続かんのでは?
クロノス:
慧眼……!?
じゃ、じゃぁどんな話題をすれば
いいと言うんだ!?
コッコー:
普段は、[プレイヤー]さんと
一体どんなお話をして
いるのでしょうか?
バハムート;
我も気になる。
どうしているのだ?
クロノス:
え……大したことは、話してない。
ごはんなんにするとか、この前食べた
アレは美味しかったとか……。
あ、あと。冒険の話を聞いたり、
わたしの昔の話したり……。
コッコー:
……そういうのでいいのでは?
バハムート:
何故、それが我の前ではできんのだ?
理解に苦しむな。
クロノス:
え、あれ? あれれ……?
[プレイヤー]、これは一体
どういうことなんだ……?